奈良県について [都道府県]
ブログでめぐる日本の風土、日本全国ブログめぐり。
第一回は奈良県です。
なぜ奈良県かというと、つい見落としがちですが、実は相当地味な県だからです。
地味県と言えば、一般的にはまず佐賀県と福井県があがります。しかし彼らは
「地味県」というキャラが立ってるだけまだマシです。
なにしろ奈良県は、日本で最も宿泊施設数の少ない県だそうです。
奈良市は有名な観光地ですので、意外に思われるかもしれませんが、例えば関東の人なら
修学旅行などで行ったことのある人は多いはず。
しかし思い返してほしいのですが、その時はきっと京都とセットだったはず。
そして宿泊は京都だったのでは?
そう、奈良はいつも京都のオマケなのです。
さらに関西出身の人ならわかると思うのですが、地元から見れば、京都のオマケでさえなく、
大阪府の一部のような状態です。
生活圏が大阪に完全に取り込まれており、情けないことに
県庁所在地の奈良市住民でさえ大阪に飲みに行く始末。
悲しいかな、大阪にも京都にも交通の便が良すぎるのです。。
さらにもう一つの理由が、奈良市はあちこちに遺跡が埋没しており、ビルの新設や電車の
敷設が難しく、市内に繁華街を拡大しづらかったという古都ならではのジレンマがありま
す。
さらに奈良県が地味な理由ですが、奈良は奈良市のある地域にほぼ機能が集中しており、
南部地区がエアポケットのようになっています。
そもそも奈良県南部には鉄道が走っていません。空港もありませんし、地図で見る限り日
本有数の陸の孤島と言えるでしょう。
その他、例えば奈良の名物と言って奈良漬け以外を思い浮かべることはまずないと思いま
すし、それ以前に奈良市以外の市町村名を言える人もそういないでしょう。
つまり、奈良県は奈良市にすべてを依存してるにも関わらず、奈良市自体が京都のオマケ、
あるいは大阪の属国的になっており、この点は京都と比較すると明確なのですが、
はっきりいってほぼ「奈良県民のアイデンティティはなし」と
言ってしまっても過言ではないでしょう。
以上、日本全国ブログめぐり、第一回は大仏の陰に隠れた地味県、奈良でした。
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